日本人の海外渡航者数は、2015年で1,600万人を超えています。学生・職員も留学、学会参加や個人的な海外旅行などで海外へ出かける機会は多いと思います。
海外ではさまざまなトラブルがあり、健康問題は頻度が高いトラブルの一つです。途上国に1ヵ月滞在した場合に何らかの健康問題を起こす頻度は50~60%で、実際に何らかの疾患に罹患する頻度は20~30%であると言われています。
当院感染症センターを発熱の訴えで受診した海外渡航者の最終診断は、旅行者下痢症や呼吸器感染症が多く、中にはマラリアや腸チフスなど重症化する疾患も含まれていました。
海外渡航前には、渡航先の気候・衛生環境・流行している感染症・医療環境・社会情勢などの情報を把握することが大事です。ワクチンや予防薬によって防ぐことができる疾患もあるので、当院の海外渡航者外来に相談してみて下さい。
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参考
- 厚生労働省検疫所 FORTH海外で健康に過ごすために ホームページ
- 奈良県立医科大学感染症センター 海外渡航者外来 ホームページ