免疫再構築症候群診療のポイントVer4を公開しました。

有効な抗HIV治療(ART:antiretroviral therapy)を行うことが可能となり、HIV感染症の予後は著名に改善しました。しかし一方で、有効なARTを行うことによって、当初は認識していなかった様々な合併症が明らかになってきました。
免疫再構築症候群(IRIS:immune reconstitution inflammatory syndrome)もその一つで、ARTによる治療計画を妨げることにもなり、臨床上重要な問題となっています。
 2006年に厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業「HAART時代の日和見合併症に関する研究」班(代表研究者:安岡 彰)で「”免疫再構築症候群”診療のポイント」を作成しました。その後2度改訂版を作成しましたが、この度、厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業「ART早期化と長期化に伴う日和見感染症への対処に関する研究」班(代表研究者:安岡 彰)では「”免疫再構築症候群”診療のポイント Ver.4」として再度改訂しました。
 まだまだエビデンスが少ない領域であり、不十分な内容ですが、先生方の診療に少しでもお役に立てれば幸いと考えております。また、本冊子の作成にあたり、多大なご協力を賜りました方々に深謝申し上げます。

免疫再構築症候群 診療のポイントVer.4 



奈良県立医科大学健康管理センター

古西 満

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