健康診断結果のみかた
職員定期健康診断の判定について
健診判定は、健診判定基準ガイドラインを参考にして実施しています。
| 要療養 | A1 | 休務のうえ、入院加療が必要 |
|---|---|---|
要軽業 | B1 | 医師による医療行為を要し、勤務制限が必要 |
| B2 | 医師による受診指導を要し、勤務制限が必要 | |
| 要注意 | C1 | 医師による医療行為を要すが、勤務制限は不要 |
| C2 | 医師による受診指導を要すが、勤務制限が不要 | |
| 健康者 | D2 | 医師による受診指導を要すが、健康者として勤務 |
| D3 | 健康者として勤務 |
結核検診(IGRAs)の判定について
IGRAs(インターフェロンγ遊離試験)は、結核菌特異抗原で刺激された単核球から放出されるインターフェロンγの量を指標として、結核感染の有無を判定する検査法です。従来のツベルクリン反応とは異なり、BCG接種の影響を受けずに評価できることが大きな特徴です。当大学では、ELISPOT法を用いた T-SPOT を実施しています。

- 結核の発病有無を確認します。
- 潜在性結核感染症(LTBI)の治療が必要かどうかを判断します。
- 必要に応じて、2〜3か月後に再検査を行います。
- 胸部X線(胸部Xp)に異常がなければ、追加の対応は不要です。
ワクチン接種基準について
4種抗体の抗体価と、予防接種の記録がない場合に必要となる接種回数
| 判定 疾患名 | (-) あと2回の予防接種が必要 | (±) あと1回の予防接種が必要 | (+) 今すぐの予防接種は不要 |
麻疹 | EIA法 2.0未満 | EIA法 2.0 以上16.0 未満 | EIA法 16.0以上 |
| PA法 1:16未満 | PA法 1:16、1:32、1:64、1:128 | PA法 1:256以上 | |
風疹 | HI法 1:8 未満 | HI法 1:8or1:16 | HI法 1:32以上 |
| EIA法 2.0未満 | EIA法 2.0 以上 8.0 未満 | EIA法 8.0以上 | |
水痘 | EIA法 2.0未満 | EIA法 2.0 以上 4.0 未満 | EIA法 4.0以上 |
| IAHA法 1:2未満 | IAHA法 1:2 | IAHA法 1:4以上 | |
| ムンプス | EIA法 2.0未満 | EIA法 2.0 以上 4.0 未満 | EIA法 4.0以上 |
※EIA法はEIA(IgG)法の略
(図表は日本環境感染学会「医療関係者のためのワクチンガイドライン」より作成)
B型肝炎の抗体価とワクチン接種基準
| 基準値 |
| CLEIA法 HBs抗体 <10mIU/mL |
事後措置について
健康診断の結果は個人ごとに配付します。
本学の健康診断において 「要精査」または「要治療」 と判定された場合は、結果とあわせて 事後報告書 をお渡ししています。
該当された方は、各自で医療機関を受診 したうえで、受診結果を事後報告書に記入し、健康管理センターへご提出ください。
また、人間ドック等を受診された場合についても、その結果を踏まえて各自で受診されている状況を把握するため、事後報告書の提出をお願いしています。該当項目についてご自身で記入し、健康管理センターまでご提出ください。
