
このたび、令和7年4月より奈良県立医科大学 健康管理センター長を拝命いたしました山室和彦と申します。前任の古西先生よりバトンを受け、微力ながら本学の学生ならびに教職員の皆さまの健康支援に尽力してまいりたいと存じます。
当センターは、2011年に「学生と職員が安全で健康に学び・働くことのできる環境」を支えることを目的に設立され、2014年に現在の活動拠点が整備されてから本格的に機能を拡充してまいりました。まだ大学内でも十分に知られていない面があるかもしれませんが、これからはホームページを充実させ、より多くの皆さまに当センターの役割を知っていただけるよう情報発信に努めております。
私はこれまで本学附属病院精神科にて、臨床・教育・研究に携わってまいりました。現在も精神科を兼務しながら、健康管理センターにおいては心と身体の両面からの健康支援に一層取り組んでまいります。現代は、身体的な健康管理のみならず、メンタルヘルスや感染症対策の重要性が高まる時代です。当センターでは、「学校保健安全法」や「労働安全衛生法」に基づく健康診断、麻疹やB型肝炎等の抗体管理・ワクチン接種、結核検診などを通じて、医療に関わる皆さまが安全に業務に従事できるよう支援しております。感染予防は自身だけでなく、仲間や患者さんを守る大切な行動でもあります。また、健康診断の結果に関するご相談、日常の体調に関する不安、さらにはメンタル面の悩みなど、ささいなことでも構いませんので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。必要に応じて専門医やカウンセラーとの連携を図り、適切な支援をご提供いたします。保健室には簡易的な休養スペースもございますので、体調不良時にもご利用いただけます。
健康管理センターは、皆さまの「いざというとき」に寄り添う窓口です。親切で経験豊富なスタッフが、いつでもご相談をお待ちしております。今後とも、「気軽に相談できる」「安心して頼れる」センターを目指して、教職員一同努めてまいります。どうか変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。どんな小さなことでも、気になることがあれば、ぜひ健康管理センターを訪ねてみてください。
令和7年4月
奈良県立医科大学
健康管理センター長 山室 和彦